東京メトロ日比谷線2番口を出て徒歩約9分、駒沢通りを北東方向へ向かい渋谷橋交差点を左折し、明治通りを北西に進んで東三丁目交差点を右折してすぐのところに雑貨店のような外観をしたワインバーがあります。本日は「ワインの樹」をご紹介させていただきます。
「ワインの樹」はガラス張りとなっており、外からでも中の様子がうかがえます。座席数は10席ほどの小さなお店でワインバーではありますが、ランチの営業もやっています。恵比寿の繁華街からは離れたところにお店があるため、お客さんはふらっと立ち寄るというよりも「ワインの樹」に行くという目的の方がほとんどではないでしょうか。そうなってくると却って初見だと入りにくくなってしまうということもあるかもしれません。何となく常連さんがワイワイと楽しそうに主人との会話で盛り上がっている中に入っていっても良いものかという気持ちが出てきてもそれは仕方がないでしょう。「ワインの樹」もそんな気後れに近いものを感じてしまうお店かもしれませんが、是非、お店の扉を開けてみてください。ユーモア溢れる女主人がきっと暖かな笑顔で迎えてくれることでしょう。
「ワインの樹」は「なっちゃん」のお店といっても良いのかもしれません。「なっちゃん」とはお店の主人である佐久間奈都子さんのことで、飲食業界へは料理人からではなく、接客から入ったという経歴をお持ちの方です。色々なイタリアンレストランの有名店で接客を行ってきたなかでイタリアのワインに嵌ってしまい、いつか美味しいイタリアのワインを提供するお店を持ちたいという想いを実現されました。「なっちゃん」との会話を楽しみに「ワインの樹」に通っているという方も多いと聞きますが、実は料理も大変美味しいと評判です。提供されるメニューは野菜を中心とした料理で大変ヘルシーでありながら、ワインにも合うメニューとなっています。「ワインの樹」という店名だけあってイタリアのワインの種類は豊富に揃っており、これらのワインとの相性も考えた料理になっていますから、食事をすればついワインを飲みたくなってしまうこと請け合いです。
「ワインの樹」はフェイスブックを使って、空席状況やお勧め食材などの情報を提供しています。そこには「なっちゃん」の人柄も感じさせる書きこみも多くありますので事前にチェックしてみてください。また、金曜日は「魔の金曜日」と呼ぶようにお客さんが少ないことですから狙い目かもしれません。アットホームな雰囲気のなかで美味しいワインと料理を楽しんでみてください。きっと満足されることでしょう。