東京メトロ日比谷線広尾駅の1・2番口から南方向へ徒歩約8分、外苑西通り沿い東京都立広尾病院の前に有名人、著名人のご子息も多く通われる日本で最も有名といっても過言ではない小学校があります。今日は「慶応義塾幼稚舎」をご紹介させていただきます。
「慶応義塾幼稚舎」は、日本で最も歴史のある私立小学校のひとつです。1874年に慶応義塾大学の創設者である福澤諭吉の門下生である和田義郎が年少者に対する教育の場「和田塾」を始めたのが起こりであり、その後1880年頃から「慶応義塾幼稚舎」と名乗るようになりました。
「慶応義塾幼稚舎」はその名前から幼稚園と誤解されることも多いのですが小学校になります。1898年には正式に慶應義塾のグループとなり、これにより慶応義塾は、小学校から大学までの一貫教育のシステムを持つ学校となりました。ちなみに「慶応ボーイ」とは慶応幼稚舎から慶應義塾大学まで一貫して慶応で教育を受けた人のことを意味するそうです。
1937年に現在の場所に移転して現在に至っています。
慶応義塾は日本最高峰の難関私立小学校としても有名です。いわゆる「お受験」のなかで最も合格するのが難しいと言われる私立小学校です。多くの有名人、著名人のご子息が通われおり、このことが「お受験」についての様々な都市伝説に拍車をかけているともいえますが、それだけ注目度の高い私立小学校であることを表しているともいえます。
最高峰と言われる所以は、入学が難しいということだけではありません。冷暖房完備の校舎、各教室にプラズマテレビとパソコンが設置され、校舎の外にはトンボや蝶が訪れるビオトープもあります。このほかにも小学校とは思えない立派な施設が完備されています。
また、学費についても日本最高峰と言われており、慶応義塾小学校のホームページによると、2016年度の入学時初年度納入金は入学金34万円を合わせて約154万円となっています。
小学校6年間クラス替えが行われず、担任も変えないことで、きめ細やかな教育を行うことを目標としています。また、福澤諭吉の「まず、獣身を成して、のちに人心を養う」との教えにしたがって幼稚舎では身体能力を鍛えることに力を入れています。
慶応義塾大学まで続く一貫教育とそのブランド力に魅力を感じ、慶応幼稚舎の入学試験は大変難易度が高い狭き門になっています。過去3年間では、1300人程度の受験者に対して合格者は144人となっており、倍率は9倍を超えています。
このような高い人気を誇る私立小学校に通うということはひとつのステータスであることに間違いは無いでしょう。