東京メトロ日比谷線恵比寿駅5番口から徒歩約6分、恵比寿南にある防衛省艦艇装備研究所の手前、泉明寺の東側、住宅街のなかにある路地ともいえる道に魚を中心にコース料理を提供する和食の店があります。本日は「なすび亭」をご紹介させていただきます。
「なすび亭」は恵比寿の駅から離れた住宅街のなかにひっそりと佇んでいます。初めて訪れるという方は店の場所を探すのにも一苦労するのではないでしょうか。
「なすび亭」は2000年に恵比寿で吉岡英尋氏が開業し、ミシュランの星ひとつを獲得するほどの人気店となりました。それが2016年に現在の場所に移転し、営業を続けています。この場所に移転を決めたのも落ち着いた雰囲気を持つ場所で都会の喧騒を離れてゆっくりと和食を味わっていただきたいという想いの表れとのことです。移転前の立地も静かな場所ではありましたが、戸建住宅が中心となる現在の場所はより主人の想いにより近い立地だったということなのでしょう。
主人の「なすび亭」の基本概念はホームページによると「和食を食べたいと思った時、真っ先に浮かぶ店」、「気軽に和食を楽しんで頂ける店」でありたいとのことで、これは2000年の開業以来変わらない想いなのだそうです。そしてこの想いは店名の「なすび亭」にも込められています。「なすび」というと思い浮かぶのはユニークな形、そして気軽に手に入る食材でありながら味は人の心を捕えて離さない。和食を食べたいと思ったときに真っ先に浮かぶ店になるためには、まず来店していただかないといけません。その時に敷居が高い店であっては気軽に和食を楽しんでいただくこともできません。「日本料理の敷居を下げたい」その想いが店名の「なすび亭」には込められているのです。
「なすび亭」で提供される料理はコース料理のみです。しかも、おまかせ料理のみとなります。先付に始まり炊き込みご飯からデザートまで計8品の料理が楽しめます。旬の魚介を使った魚を中心としたコース料理は大変評判です。「なすび亭」がコース料理だけなのは旬の食材をリーズナブルに提供したいという想いなのではないでしょうか。アラカルトなどの色々な料理を提供することでどうしても食材の無駄も出てしまい値段を抑えることが難しくなってしまいます。「なすび亭」で食事をするには要予約になっていますが、これもリーズナブルにお食事を提供するためなのでしょう。住宅街のなかにあるお店では通りがかりで寄るお客様はほとんど居ないと思われます。予約に合わせて仕入れる食材の量を調整し、出来る限り無駄を省く。これによってリーズナブルな値段で和食を味わっていただきたいという想いなのでしょう。是非、予約をして気軽に「なすび亭」の和食を味わってみてください。