東京メトロ2番口を出て徒歩約4分、駒沢通りを広尾方面に向かい、恵比寿一丁目交差点を左折してしばらくまっすぐ進み、庚申橋西交差点の手前にとっても洒落た賛否両論なBARがあります。本日は「BAR TRACK」をご紹介させていただきます。
「BAR TRACK」が「BAR TRACK」であることを示すサインは実にささやかです。ファサードはコンクリーブロックが積まれた外壁で武骨さをも感じさせ、その上に小さな照明看板に「BAR」の文字、注意しなければ気付かずに通り越してしまいそうです。「BAR TRACK」の文字はというと木製のドアに小さく表記があるのと、ドア横のブロックに貼られた小さなサインだけです。
「BAR TRACK」は音楽とお酒を楽しむ人のためのBARです。このお店のスピーカーはタンノイ社のものですが、イギリスのスピーカーメーカーで、箱の木材は音の響きを重視して高級な無垢材が使用されており、高級家具に匹敵するともいわれています。また、音質についても評価が高く、音楽好きな人達を魅了するスピーカーとも言われています。「BAR TRACK」では、タンノイ社のスピーカーから流れる曲はお店の人が壁に並べられた多くのレコードの中から時間やその日の雰囲気などによってセレクトしているといい、そのセンスの良さにも人が集まってくるとのことです。
「BAR TRACK」では特徴のあるハイボールが人気になっています。こちらのハイボールは氷が入っていないのですが、その分、量がしっかり入っているということであり、お酒好きには大変好評です。そしておつまみはビンに詰められたスナック菓子をセルフで用意します。柿ピー、ベビースターなど数種がテーブルに置かれています。
ウィスキーの種類は豊富に取り揃えられていますので、それ目当てに来られる方も多くいらっしゃるようです。
「BAR TRACK」は、大変コアなファンが付いている一方で苦手だという意見もみられるお店です。ホスピタリティやお客様としてのサービスを受けたいという方には抵抗があるお店かもしれません。例えば携帯電話の着信音、通話、大声での会話などは禁止事項になっていますが、特段の説明や大きな注意書きがある訳ではありません。目につくと店員が注意をしに来ます。このようなルールが分かるまでは色々と大変なことがあるようですが、それを良しとするかサービスが悪いとするかで評価が大きく分かれるようです。ただ、音楽を楽しむBARな訳ですから、電話や会話の声の大きさには気を配るのはマナーであることに違いはないでしょう。まずは、どのようなお店なのか一度は覗いてみるのも良いかもしれません。