JR山手線恵比寿駅から徒歩約8分、明治通り恵比寿橋入口の信号を広尾方面へ向かうと北側の道路沿いに背の低い扉のついた洒落たファサードが目に入ります。今日は「鉄板焼きくびれ」をご紹介させていただきます。
鉄板焼きにもカジュアルな雰囲気で楽しめるお店から、ちょっとお洒落にフォーマルな感じのお店まで色々とあります。「鉄板焼きくびれ」はその店名から受けるイメージとはちょっと違うかもしれません。まず、店内の入るための扉が低く、腰を屈めなければ入店できません。まるで茶室に入るかのような風情です。しかし、店に入ってみると照明を落としたシックな空間で、オーセンティックバーのような雰囲気です。店名の「くびれ」という日本語からはイメージし難い洒落た高級感漂う空間に仕上がっています。
「鉄板焼きくびれ」のオーナーの竹安氏がイメージした店づくりのコンセプトは、「行った次の日に、他の人にしゃべりたくなるような店づくり」とのこと、確かに次の日に誰かに自慢したくなるようなお店の雰囲気です。
雰囲気だけのお店はちょっとしたアイデアとお金があれば作れてしまうものです。そのようなお店は長く続く人気店にはなれないですし、最後には閉店してしまうのが食の激戦区でもある恵比寿の厳しさです。「鉄板焼きくびれ」は2008年9月にオープンし、9年目を迎えるところです。お客様に受け入れられて、人気店として成長し、今では恵比寿に「Chottoくびれ」も恵比寿の2号店として営業しています。
これだけの人気の秘密はやはり食事に旨さはもちろんですが、サービスクオリティが高いからなのでしょう。「鉄板焼きくびれ」は場所柄、味にうるさいお客様も多いエリアですから、接客についても厳しい目が注がれます。実は「鉄板焼きくびれ」のくびれには「メリハリを大切にしよう」という想いが込められているとのことで、料理のサーブのタイミング、お客様が今何を求めているかを察するようなスタッフに育てることを心掛け、それが実ったとも言えます。
活きのいい鮮魚、アワビ、ロブスターなどの新鮮な魚介に鹿児島県産のA5ランク黒毛和牛などを惜しみなく鉄板で焼き上げて旨味を閉じ込めた形で味わうことができるのが鉄板焼きの醍醐味です。「鉄板焼きくびれ」はアッパー層をターゲットにしたお店だということもあり、接待や会食、記念日などの利用にも使い勝手が良いと思います。また、ボックス席も用意されていますので、ゆったりと鉄板焼き料理と会話を楽しむこともできます。
少々駅からは離れていますが、足を運ぶ甲斐はあるお店です。是非、ご利用ください。