JR山手線恵比寿駅東口から北方向へ徒歩約3分、恵比寿東公園通称たこ公園の南に1986年に開業したイタリアンの老舗があります。今日は「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」をご紹介させていただきます。
「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」は、恵比寿に居ながらイタリアを感じさせてくれる本格的なトラットリアです。ちなみにトラットリアとは、イタリア語で大衆食堂や家庭的な雰囲気を持つ食堂を意味し、リストランテなどと比べて気軽に入れる食堂となります。「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」では、トラットリアの雰囲気を味わってもらうために麦わらで編んだ椅子などカジュアルな内装にこだわり、スタッフにはイタリア人を起用してイタリア流の明るいおもてなしをサービスとして提供するなどして本場の演出を心掛けています。「本場の味と雰囲気を限りなく・・・」は、「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」のオープン時のコンセプトでもあるのです。
オープン時のコンセプトのように味のほうも本場を意識したものになっています。
お勧めのメニューには、「リコッタチーズとポルチーニ茸のパイ包み」があります。ポルチーニ茸はキノコの王様と呼ばれ、数あるキノコの中でも味と香りが良く、食感も良いために大変人気のあるキノコです。このため、お値段も良いのですが、イタリア料理でも珍重される食材として広く認識されています。このポルチーニ茸とチーズをサクサクとした食感のパイで包み、これまた絶品のトマトクリームソースに絡めていただきます。
また、「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」の看板メニューでもある「パルミジャーノのリゾット」もお勧めです。使用するパルミジャーノは正真正銘のパルマ産です。本物には認定を受けた証である刻印がされるのですが、この刻印が無いものはパルミジャーノレッジャーノと呼ぶことは許されません。「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」のパルミジャーノのリゾットは、このチーズの塊を削って作った窪みに熱々のリゾットを注ぎ込み溶けたパルミジャーノを絡めて提供します。この調理方法は「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」で始まったものですが、現在では他のお店でも見かける方法になってきました。そのような意味でも「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」が他店に与えてきた影響の大きさが分かります。
「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」は日本におけるイタリアントラットリアの礎ともいえるお店です。上記でご紹介したリゾットを始めTボーンステーキの提供などは業界の先駆けといえるスタイルでした。是非、日本のトラットリアの礎でもあり先駆けでもある「イル・ボッカローネ(ILBOCCALONE)」に一度足を運ばれてみては如何でしょうか。