JR山手線恵比寿駅西口から南東方向へ徒歩約5分、ごく普通のマンションの201号室に新中国料理と銘打って唐辛子をふんだんに使った中華料理を提供するお店があります。今日は「中村 玄」をご紹介させていただきます。
都会の隠れ家といった宣伝文句のお店は数ありますが、「中村 玄」はまさに隠れ家です。お店はごく普通のマンションの2階で、表札に「中村 玄」と書いてあるだけです。扉も決してお店をやっているという印象のものではなく、ごく普通のものです。何の変哲もないマンションの扉を思い切って開けると、きっと、ギャップの大きさに驚くことでしょう。まるで中国の屋台のお店にでもやってきたかのよう。まずは、それだけのギャップを楽しめるお店です。
もちろん「中村 玄」の楽しみは、そんなギャップだけではありません。人気の秘訣はやはり医食同源に基づき旬野菜を豊富に使った新中国料理です。唐辛子がいっぱいで辛い物好きの人には堪らないメニュー構成です。
中華の鍋料理といえば何が思い浮かぶでしょうか。今はとにかく火鍋が有名ですよね。結構、いろいろなところで火鍋のお店を目にする機会が増えました。火鍋とは、火を掛けて、煮込みながら食べる鍋料理のことで、地方によって様々な調理方法があります。「中村 玄」での名物料理の火鍋は、北京発の「麻辣香鍋(マーラーシャングォ)」といって、日本では珍しい汁なし火鍋です。花椒と朝天唐辛子を豊富に使い、蒸した季節の野菜、肉や魚介を秘伝の油で揚げて炒め、特性の火鍋醤を加えて仕上げています。北京では麻辣香鍋は、専門店が出来るほどの人気を誇っており、色とりどりの食材が目にも楽しく、漢方とスパイスの効果で美容と健康にも良さそうです。
突然ですが「パクチスト」という言葉をご存知でしょうか。独特な味と香りを持つパクチーは好みが分かれる食材ですが、このパクチーを愛して止まない熱狂的なファンのことをパクチストと呼びます。「中村 玄」は、パクチストにも愛されているお店です。お通しがパクチーそのものというところから、パクチストの心を掴んで離さないのかもしれません。また、パクチーを豊富に使ったメニューも多く、パクチー焼売をはじめ色々なところでパクチーが登場します。
全体的には唐辛子を多く使用した辛いメニューが中心ですので、辛い物が大好きな人には堪らないお店です。カウンターでいただくのも良いですが、大人数で円卓を囲んで色々な料理を皆でワイワイと食べるというのも良いですね。