恵比寿ガーデンプレイスの南、JRの線路沿いに立つ近代的な建物が写真・映像専門の図書室や研究室も備えた国内初の写真美術館です。今日は「東京写真美術館」を紹介させていただきます。
「東京写真美術館」は、1990年に日本初の写真映像を取り扱う本格的な美術館として開館しました。1986年に第二次東京都長期計画で「写真文化施設の設置」が発表されてから4年後、当初は恵比寿4丁目にあったライブハウスを改装して一時的に開館したのが始まりです。現在の恵比寿ガーデンプレイスの場所では、1991年に総合施設が着工、1994年に竣工を迎えました。その後、2014年9月に改修工事に入り、二年の時を経て2016年9月リニューアルオープンをしました。
「写美(しゃび)」という呼ばれ方で親しまれてきた「東京写真美術館」ですが、総合施設の開館から20周年に合わせて、愛称を「TOP MUSEUM(トップミュージアム)」と決定しました。この「TOP」は「Tokyo Photographic」の頭文字からとられています。
「東京写真美術館」は3階、2階及び地下1階の3つの展示施設を備え、約3万3千点の作品を収蔵するほか、約9万5千冊の写真・映像に関する図書を収蔵する図書室が4階に設置され、1階ホールでは「写真美術館で見る映画」と題して、映画の上映施設があります。このほかにも写真と映像に関する書籍やグッズを取り扱っているミュージアム・ショップ、貸出にも対応しているスタジオ、写真の保存・修復に関し本格的な設備を揃えた保存科学研究室、サンドイッチやキッシュが人気の洒落たカフェなども設置されており、国内有数の充実した施設と設備を備えた写真美術館となっています。また、近年では写真だけではなく、アニメやテレビゲームなどの映像文化にも注力しています。
また、作品の展示だけでなく、写真、映像、美術に親しんでもらい、作品をより深く理解してもらうきっかけづくりとして、ワークショップ、スクールプログラムなどの提供を行い、写真・映像の教育普及に努めています。
「東京写真美術館」の開館時間は10:00~18:00で、木曜日と金曜日は20:00迄会館していますので、会社帰りに寄ることもできます。観覧料は、展覧会・上映によって異なりますが、優待制度が充実しているので是非ご利用ください。例えば三越伊勢丹グループのクレジットカードやアトレビューSuicaカードなどを所持していると観覧料が2割引となります。これ以外にも優待の条件が色々ありますので、是非HPなどでご確認ください。天気が悪くても恵比寿駅から傘いらずで到着できます。素敵な美術館ですので、時間が経つのもつい忘れてしまうことでしょう。是非、一度足を運んでみてください。