今回紹介するのは、恵比寿駅東口より徒歩で約7分の場所にある東京都写真美術館です。
この美術館は日本における初の本格的な写真映像の文化施設として設けられた美術館であり、1995年に総合開館しました、そして、2016年9月3日にリニューアル・オープンし、総合開館20周年を迎えた比較的新しい観光スポットとなっています。東京都写真美術館は地下1階から4階までの5階建ての建物となっています。また、館内の展示物は老若男女問わず惹きつけるものがあり、各階によって訪問者が受ける刺激が異なってくるのも魅力の1つとなっています。
1.期間で変わる映像作品
東京都写真美術館の地下1階にある展示室では、美術館の映像収蔵作品や現代作家の映像作品等で構成される映像展、各種展覧会を開催しています。また、この映像展や各種展覧会は期間によって回覧できる内容が異なってきます。
つまり、行く時期によって訪問者が受ける刺激の方向性は全く異なるということです。現在の映像展は、タイ出身の映像作家・映画監督であるアピチャッポン・ウィーラセタクンの映像世界を紹介しています。開催期間2016.12.13(火)~2017.1.29(日)となっています。
2.各階で全く違う魅力
東京都写真美術館の1階ホールは、「写真美術館で観る映画」と題して、良質な作品の上映を行っています。座席190席であり、車椅子席3席となっているため座れないということもありません。また、1階内に存在するスタジオでは、写真・映像関連のワークショップ、スクールプログラム等の教育普及活動が行われています。
また、2、3階には展示室があり、美術館収蔵作品中心の展覧会および、独自の企画により、多様な自主企画展を開催しています。現在2階の展示室では、総合開館20周年記念として日本の新進作家展vol.13が開催しており、3階の展示室では総合開館20周年記TOPコレクションが開催しています。今回は2階、3階共にテーマが東京となっており、過去と現在の写真家の着眼点を比べて時代と共にどのように変化しているのか楽しむのも一興となっています。
そして、4階には、写真・映像の専門図書室があり、写真・映像に関する豊富な資料を収蔵しており、それを閲覧することも出来ます。所蔵作品は約3万3千点、雑誌を含む写真・映像に関する図書は約9万5千冊に及びます。コンピューター端末を使用してこれらの作品や図書を検索することができ、情報端末は4階図書室と3階展示室前ロビーに設置されています。気軽に過去と現在の変化を楽しむことができます。
3.休憩はカフェで
東京都写真美術館の1階にはカフェがあり、観覧後の休憩や待ち合わせ等、訪問者の語らいの場となっています。また、2階には、ミュージアムショップがあり美術館で開催された展覧会図録や海外の写真・アート関連グッズ、美術館オリジナルグッズが販売されています。