今回は恵比寿で唯一となる、駄菓子屋の“きりんちゃんのだがしや”をご紹介します。しかもこちらは、21世紀になって誕生した新しい駄菓子屋さんです。 懐かしい駄菓子が揃っています
恵比寿駅から歩いて5分、明治通り沿いのビルの1階にお店があります。可愛いきりんの親子のイラストが目印となっています。ビルの中のお店とあって昔の駄菓子屋さんのイメージとはずいぶん異なり、お店の中は外から見えません。
昔の駄菓子屋さんはオープンな感じでしたね。けれどもビルの中に一歩足を踏みいれると、そこには懐かしいお菓子が200種類ほど沢山あります。ブタメンやすこんぶ、ココアシガレットや梅ジャムなどといった昔ながらのお菓子が並んでいます。
梅ジャムを作っているのは日本でただ一人なので、いまでもこうして売られているのを見ると嬉しいものです。子供達に人気があるのは、今も変わらずにモロッコヨーグルトだそうですが、一個21円という変わらない安さも理由のようです。
男の子はスナック類を、女の子はチョコや酸っぱいものが好きだそうです。昭和39年からのロングランとなるチョコバットも売られています。そして懐かしさに足を運ぶ大人が選ぶのはきなこ棒やよっちゃんイカだそうです。
ビジネス街だけあって会社員の来店も多いです
駄菓子はその安さゆえに子供達に人気がありますが、この駄菓子屋さんはビジネス街にあるので会社員の方も多く足を運んでいます。またOLの方も良く来店されています。大人買いする光景もよく見られるようです。
懐かしいお菓子のラインナップ
まずボンタンアメ、これは大正15年から生産されている有名なお菓子です。水飴や砂糖、もち米などを練り上げて九州の文旦やうんしゅうみかんのエキスも混ざるという贅沢なものとなっています。
ロングフルーツマンボは昭和30年代に販売開始された、酸味のきいたラムネです。最近の子供に人気が高いのはパチパチパニック(32円)やぐるぐるもんじゃ(86円)だそうです。15時以降になると、学校帰りの子供達が集まって賑やかになるようです。この光景は昔も今も変わらないですね。
東京では現在、駄菓子屋さんは40軒ほどしかないそうです。恵比寿にも1980年代には多くのお店があったようですが、老舗として残るお店はなくなってしまいました。その一方でこのように、新たに誕生する駄菓子屋さんがあるというのは嬉しいものです。
また、それを必要とする子供と、懐かしく足を運ぶ大人も多くいるということですね。営業時間は月曜日から土曜日は11:00から18:00、日曜日と祝日は10:00から17:00です。定休日は第1と第3の日曜日となっています。