東京メトロ日比谷線恵比寿駅4番口を出て、駒沢通りを北東方向へ進み一本目の曲がり角を左に進むと恵比寿神社に行き当たります。
市街地のなかに佇む小さな神社で、創建年は不明ですが、旧くは天神神社と呼ばれる歴史ある神社です。
恵比寿神社でも御朱印を拝領することができますが、1年に2日しかチャンスがありません。
本日は「恵比寿神社」と「御朱印」をご紹介させていただきます。
「恵比寿神社」はその名の通り、鯛を抱いたえびす様を祀った神社です。
もともとは天津神社と呼ばれ、土地の民がヤマトタケルノ尊の徳を称えて国常立神、豊雲野神、角材神、意富斗能地神、伊耶那岐命、伊耶那美命の六柱の天神を祭祀したのが始まりと言われています。
その後、昭和43年に戦後区画整理による社殿の新築に合わせて、更なる街の発展を祈念して、地名が恵比寿であることから西宮にある恵比寿信仰の総本山である西宮神社にお願いをして事代主神(えびす様)を合祀することで御祭神は7柱となり恵比寿神社が社名となりました。
恵比寿様は伊耶那岐命と伊耶那美命との間から産まれた蛭子が、船に乗せられて流れ着いたのが兵庫県西宮市と言われており、地元の民が蛭子を助け恵比寿様として祀ったため恵比寿信仰の総本山となりました。
参拝者に向けて押印された印章や印影のことを「御朱印」と言います。
昔は納経の証として拝受していた様ですが、現在では納経という行為は廃れてしまい御朱印の拝受が慣習として残っているだけの様です。
神社仏閣の参拝を証するものとして、御朱印をいただくことを楽しみのひとつにしている方も多く、御朱印帳といって御朱印を拝受するために使用する帳面を用意されている方もいらっしゃいます。
御朱印には参拝した日付などを墨書きしているものが多いのですが、恵比寿神社には神職が常駐していないために御朱印を拝受することができません。
印刷したものをいただくことが出来るという話もありますが、現在は用意されていていないという話ですので確認が必要です。
しかし、1年に2日間だけ恵比寿神社で神職から御朱印を拝受できる日があります。
それが毎年10月19日、20日の「恵比寿神社べったら市」です。
この日には本務社の渋谷氷川神社から神職がおみえになるため、直筆の御朱印が拝受できるのです。
実は恵比寿ガーデンプレイスのサッポロビール敷地内にも恵比寿神社が存在します。
こちらはサッポロビール株式会社が商売繁盛を祈願して商売の神様でもある恵比寿様をお祀りしたのが始まりとのことです。
無人の神社になりますので御朱印を拝受することはかないませんが、一般公開されていますので恵比寿ガーデンプレイスに訪れた際に参拝してみるのも良いかもしれません。