JR山手線恵比寿駅西口から徒歩約3分、駅のすぐそばの雑居ビルを4階まで上ると、コンクリート打ち放しの壁と天井、並ぶテーブルとソファー、お洒落で落ち着いていて何となく懐かしい感じもするカフェがあります。今日は「アナログ カフェ ラウンジ トーキョー」をご紹介させていただきます。
雑居ビルの4階、エレベーターはありません。洒落た床材の階段を上がっていくと「アナログ カフェ ラウンジ トーキョー」の入り口となります。
なんでこんな不便なところにカフェを?そう思われる方も少なくはないことでしょう。しかし、それがこのお店の狙いでもあるのです。「アナログ カフェ ラウンジ トーキョー」を直営する「株式会社アティックプラニング」は、「大都会にオアシスを作る」をテーマに好立地悪条件にこだわって、あえて分かりにくく、行きにくい場所に店を構えているのです。そして、代表取締役の五味氏は「お店を見つけて、やや怪しげな雰囲気がしても思いきって階段をのぼってきてくれたお客様に、上質な空間とサービスでサプライズを作りたかった。」と言っています。ここ恵比寿のカフェでも、そのコンセプトが現れています。
「アナログ カフェ ラウンジ トーキョー」に入ると、まず目に入るのは統一感の全くないテーブルとソファー、椅子の数々です。丸テーブルがあり、角形のテーブルがあり、ソファーのほかにもキャスター付きのチェアがあれば、ロッキングチェアが置いてありというように自由な感じで配置されています。内装にも統一感はありません。アジアンテイストかと思えば、決してそういう訳でもなく、実にバラバラです。しかし、このバラバラ感、統一感の無さが妙に落ち着いた空間を創り出しています。この不思議な感覚は店に辿り着いた者にしか味わえないのかもしれません。
「アナログ カフェ ラウンジ トーキョー」の魅力は、アンティークの内装やインテリアなどのコンセプトだけではありません。カフェとして、ランチとディナーどちらもしっかりとした美味しいカフェめしの提供を行っていることも大きな魅力のひとつです。階段を4階まで上って美味しいご飯が食べられることで一層その価値は高まるのかもしれません。
それぞれのテーブルの間は離れており座り心地の良いソファーで周囲に気兼ねなくおしゃべりができ、気付くと、長い時間を過ごしていたということも良くあることでしょう。
ぜひ、恵比寿駅のすぐ近くにある不思議で、でも懐かしい感じがするカフェに一度足を運んでみてください。