東京メトロ日比谷線恵比寿駅の5番口を出て、駒沢通りを東に向かって徒歩1分弱、居酒屋なのにカレーとスープカレーが大変な人気となっているお店があります。今日は「吉柳」をご紹介させていただきます。
「吉柳」は居酒屋です。しかし、カレーで大変人気なお店となっており、恵比寿でも予約必須のお店に挙げられています。しかし、何故居酒屋でカレーなのでしょうか。それには「吉柳」の歴史と切っても切れない関係があるのです。
「吉柳」が恵比寿の地で営業を始めたのは、今から約30年前まで遡ります。最初は屋台から始まりました。屋台で始まった「吉柳」は、恵比寿の街で人気店へと成長していきます。屋台のカウンターだけでは席が足らず、屋台の周辺にも椅子が並ぶほどです。こうして屋台の人気店だった「吉柳」は、1995年に現在の店舗で営業を始めました。その店舗にアルバイトで来ていたネパールの方が調理していたカレーが今の「吉柳」のカレーの始まりなのです。このカレーは概ね夜中から仕込みを始め、完成するのが明け方、しかし、スパイスの効いたこのカレーが人気になり朝になると「吉柳」に朝カレーを食べに来るという人が増えてきました。こうして朝カレーが「吉柳」の定番となっていった訳ですが、ネパールの方が故郷に帰った今でも当時のレシピを忠実に再現して提供が続いているという訳です。そして今ではカレースープも人気メニューです。
なお、2016年度から朝カレーとランチの営業は行われていませんので注意が必要です。ただし、セルフサービスのまかないランチとして営業が行われる日があります。この日は「吉柳」が入っているビルの1階にある入り口に看板が出るそうなので、運が良ければランチでカレーがいただけます。
「吉柳」は居酒屋です。当然、メニューはカレー以外にも豊富にあります。ドリンクもビールを始め焼酎、日本酒、ウィスキーからカクテルの用意もあります。カレー以外にも刺身などの鮮魚から牛肉、鶏肉、そしてサラダと格安な値段で提供されています。コストパフォーマンスは、もしかすると恵比寿一ではないでしょうか。
このメニューのなかでもタコめしは屋台の時代から提供が続けられている「吉柳」の人気メニューです。
「吉柳」は、まかないによるカレー提供の時間以外は夜の営業となります。明け方、始発が動きはじめるまでが営業時間です。予約が無いと思うような時間に入店が出来ないことも多々ありますので、是非とも予約の上で人気のカレーとカレースープをお試しください。